sasuke8::断片::005::人工読者

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[SF]


全人類小説家時代到来。紙とペン或いは携帯電話かパソコンがあれば、誰もが小説を書いていた。プロは数を減らしたが本物は残り、厳然とした薄氷一枚でもって、アマチュア小説家を隔てていた時代。


  • 絶対的な読み手の不足により、人工的に作り出された読み手。
  • 人工読者、アーティフィシャル・リーダー、自読人形。或いは単に、人形。
  • しかし、人の作り出した全てのものは、人に反逆するようになっている。物語的に。
  • 素直に、柔軟に物語を吸収していく人形達は、人間の醜さと憎悪と、滅亡に向かう意思に収束していく。
  • 世界でも少なくなったプロ小説家達が集まったパーティーで起こる惨劇。大殺戮。
  • 自動的な革命。
  • 「どうしますか? この男」「放っておけ。ろくな人生経験もない人間に、我々の胸を抉るようなものが創れるはずもない」
  • 人形は、差し出された小説を読まずにはいられないという業を持つ。小説に対して誰よりも真摯。
  • 大殺戮を生き延び愛と希望を謳う小説で人形を従える少女と、胸を衝く絶望と哀しみでもって人形を自死に導く無職の青年とかが、世界を救ったり救わなかったり。